2011年06月24日

02.政治・経済

衛生基準満たした飲食店に「証」発行

県内で生食肉を取り扱う飲食店を対象に行った一斉点検で、 全171店舗が国の衛生基準を満たしていなかったことを受け、 県は衛生基準を満たした店舗に 「届出済証」 を発行する新制度を7月末までに導入する方針だ。 店に掲示してもらい、 消費者に店を選ぶ際の一つの判断材料としてもらうのが狙い。

店舗は、 国の衛生基準を満たした上で細菌検査などをクリアし、 同証の発行を受ける。 県は発行した飲食店に年3回の抜き打ち指導をする。 届け出制度に強制力はないが、 県食品・生活衛生課は 「このような状況の中、 集客を考えて届け出る店は多いと考えている」 と話している。

一斉点検は、 焼き肉チェーン店のユッケを食べて4人の死者が出た集団食中毒事件を受けて5月に行った。 各店舗で、 細菌の付きやすい肉の表面を削ぐ 「トリミング」 や調理に使う加工台、 まな板、 包丁などが専用の物を使っているか▽器具の洗浄消毒に83度以上の熱湯を使っているか▽大腸菌やサルモネラ菌の自主検査が行われているかなどの9項目をチェック。 県内の店舗では97%が自主検査しておらず、 約6割がトリミングしていなかった。

同課はこの結果について、「衛生基準についての周知回数が少なく、 行き届いていなかったとも考えられる」としている。





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