2011年08月30日

02.政治・経済

民主県連「挙党態勢を」 野党からは批判の声

テレビ中継を見守る県連のメ木幹事長㊧ら - 民主県連「挙党態勢を」 野党からは批判の声

テレビ中継を見守る県連のメ木幹事長左ら

民主党代表選が29日行われ、野田佳彦財務大臣(54)が新代表に選ばれた。30日午後の国会で首相に指名される。県内の民主党員からは「団結して国難に立ち向かってほしい」とする声が聞かれた一方、野党からは批判の声も上がった。

29日、和歌山市七番丁の党県連本部では、メ木佳明幹事長らがテレビ中継を見守った。メ木幹事長は「新しく出発すると決まったのだから、言葉だけでなく政策を実行してほしい。全員野球、挙党態勢で臨んでほしい」と期待。野田新代表については「財政通。『財政をどうにかしないといけない』という考えを持っている人。和歌山は経済が落ち込んでいるので活性化してほしい」と話した。TPP参加や大連立、増税については「安易に考えず、しっかり議論してほしい」と話した。

一方、自民党県連の尾崎要二幹事長は「無責任な民主党の政権である限り誰が代表になっても全く期待できない。東日本大震災、原発事故に対しての対応の遅さなど、ことごとく能力のなさを示している。一刻も早く解散して国民の皆様の判断を仰ぐことが大切」。公明党県本部の西博義代表は「大震災の復興も進まない中で選挙が行われ、政治空白をつくったことは遺憾。速やかに臨時国会を開き、第3次補正予算案の編成に当たるよう求めていきたい」とコメントした。共産党県委員会の竹内良平委員長は「民主党政権になり2年になるが、(国民を)裏切り続けている実感がある。国民に目を向けた政治は果たしてできるか今のスタンスでは難しいだろう」と話した。

妊娠中の公務員の女性職員(33)は「自分の子どものことも気になるが、それよりも被災地の子どもたちに手厚い支援をお願いしたい」。店員の宮崎志己里さん(24)は「とにかく団結してほしい。力を合わせて国難に立ち向かって」。野田新代表が消費税増税に前向きな発言をしていることに、市内で米穀店を営む男性(67)は「商売はしにくくなるけれど、増税はしょうがない。昔の物品税みたいなものが復活してもいいのかも」と話していた。

仁坂吉伸知事は野田新代表の選出を受けて29日、報道陣に対し、「経済の立て直しと、日本を大事にするような政策をやってもらいたい。財政赤字の中、将来的に増税は必要だろうが、復興で大変な時にするのは、いろんな人のマインドに悪影響を与え感心したことでない。野田総理には、今や将来のことを考えてうまく対応してほしい」と話した。





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