作品で心ほっこり 水墨画と絵手紙展2人展

和歌山市の水墨画家、佐々本友子さん(70)と紀の川市の絵手紙愛好家、植野幸子さん(72)の「二人展」が31日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。

水墨画歴40年の佐々本さん(画号、友朋)が季節の風景や花などを描いたタペストリーやのれん、身近な草花や野菜の絵に遊び心あふれる一言を添えた植野さんの絵手紙などが並ぶ。

のれんにウサギと秋の七草を描き、中秋の名月をイメージした佐々本さんの作品は、お月さまのような丸からかわいらしいウサギがひょっこり。下絵はなく、イメージで一気に仕上げるといい、優しいタッチで秋の七草が描かれている。

植野さんの絵手紙作品は、芽が出たサツマイモの絵に「忘れててごめんね」と一筆加えている。忘れ去られ、ついには芽が出てしまった姿を見て、思わずポロリと出た言葉だという。顔彩を幾重にも塗り重ねることで、よりサツマイモらしい色味を出している。

この他にも、コロナ禍を機に始めた佐々本さんのクラッチボード作品や、植野さんの松ぼっくりやハスにつまみ細工を合わせたオブジェなどが楽しめる。

約45年来の友人だという、笑顔の絶えない明るい2人は、作品にも共通するものがあるといい、佐々本さんは「田舎を思い出すような、ほっとした気持ちになってもらえれば」、植野さんは「作品を見て心をほっこり癒やしてもらえれば」と笑顔で話している。

午前9時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

作品を前に佐々本さん㊧と植野さん

作品を前に佐々本さん㊧と植野さん

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