わが子の活躍に有頂天 センバツ市和歌山
「最後まで見せ場をつくらんでもいいのに」――。最終回のピンチをしのいだ米田天翼(つばさ)投手の父隆英さん(51)は、アルプス席から息子の熱投を見守った。
米田投手には大学生の兄と姉がいる。兄の航輝さんは、市和歌山の主将として第91回のセンバツに出場した。隆英さんによると、試合前には花巻東の佐々木麟太郎選手の分析データをもとに、航輝さんが対策をアドバイスしていたという。
隆英さんは「肩を痛めているようでイメージ通りに全力で投げられず、序盤は球数が多くなってしまった」と懸念していたが、試合後は「要所をしっかり抑えて最後まで投げ切ってくれたから立派」と笑顔に変わった。
3回裏に同点打を放ち、2打点1安打1犠打と活躍した田嶋優汰選手の父大輔さん(46)は、「うれし過ぎる」と周囲の保護者とハイタッチ。「小さい頃から野球小僧だった。これからも変わらず情熱を燃やして」とエール。直後にビッグイニングの口火を切った掘畑樹選手の母春奈さん(42)は、「打ってくれて感動した。次もチームのために貢献してほしい」と喜びに浸っていた。
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