声かけ徹底詐欺防ぐ コンビニ店に感謝状
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、和歌山東署は19日、和歌山市永山のセブン―イレブン和歌山永山店に感謝状を贈った。
同署などによると4月3日、同店を訪れた70代の女性が電子マネーカードの購入を求めたため、店員が購入目的を確認。「手数料として電子マネー3000円を購入し、それを支払ってもらえれば支援金として35億円をあなたに差し上げます」などのメールが届いていたことが分かり、店員は特殊詐欺と判断した。70代女性は声かけに納得せずに購入を望んだが、断念させて同署へ通報したという。
署長室で行われた贈呈式には、赤松秀基オーナー(52)が出席し、感謝状を受け取った。従業員は普段から、怪しいと感じれば声をかけているとし、赤松オーナーは「困ったことや迷ったことがあれば、聞きに来てほしい。このようなコミュニケーションが防止につながると思う」と話した。
藤田和義署長は、コンビニが特殊詐欺を防ぐ最後のとりでだと感謝し、「今後も従業員に指示するようにお願いします」と話した。
4月末時点で県内のことしの特殊詐欺被害は39件、被害額は1億5721万710円に及ぶ。同署管内では18件、被害額は1億680万6710円。同署では、管内のコンビニ全77店舗などに、特殊詐欺に関する注意喚起のチラシをラミネート加工して配布している。
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