無料で学べる職業技能 労働局が受講促進へ

和歌山労働局(松浦直行局長)は6月30日、希望する仕事に就くために必要な技能や知識を習得する公的職業訓練制度「ハロートレーニング」の受講促進に向け、昨年に続いて、7月を周知強化月間として重点的に広報活動に取り組むと発表した。

ハロートレーニングは、「急がば学べ」をキャッチフレーズに、パソコン、医療事務、介護、ウェブデザイン、電気工事、CAD(コンピュータ支援設計)など、さまざまな職業スキルが無料で学べる。訓練期間は2カ月から6カ月。

主に雇用保険の受給者を対象とする公共職業訓練と、雇用保険を受給できない求職者の早期就職を支援するための求職者支援訓練からなり、求職者支援訓練では、月額10万円の生活支援給付金を受けながら訓練を受講し、ハローワークが受講前から受講後まで求職活動をサポートする。

同局管内の訓練受講者は、2020年度が1048人、21年度が1138人、22年度が1303人と需要が増加傾向にあり、訓練終了後3カ月以内に受講者の約7割が就職しているという。

強化月間の取り組みでは、同局、各ハローワークから県や県内市町村、県・市町村社会福祉協議会などに周知・広報の協力を求める他、商業施設や駅、イベント会場などにも周知の協力を依頼。広報用のポケットティッシュを配布する。

松浦局長は「再就職、転職、スキルアップを目指す方にメリットが多いハロートレーニング制度の存在を知ってもらいたい」と話した。

ハロートレーニング制度の利用を呼びかける松浦局長

ハロートレーニング制度の利用を呼びかける松浦局長