雲間から温かな来光 天守閣開放に2500人
和歌山市の和歌山城で1日、元旦恒例の天守閣無料開放が午前6時から9時まで行われ、市のシンボルから初日の出を見ようと、夜明け前から多くの市民らが訪れた。
先着1000人には「令和六年甲辰(きのえ・たつ)元旦 和歌山城」の文字と徳川家の三葉葵の紋が入った記念のかわらけ(御神酒などを飲む際の杯)を配布。無料開放の時間帯には、2583人(大人2062人、子ども521人)が来場した。
日の出を迎えた午前7時5分ごろ、東の空には低い雲が多く、時折光が差しては雲に隠れる時間帯が続いたが、太陽が高くなるにつれ、城下町に暖かな日差しが降り注いだ。
午前の最低気温は7・8度(7時42分)と穏やかな朝となり、訪れた人々は、家族や友人らと一緒に日の出を見つめながら、手を合わせたり、「良いことがある一年になりますように」とつぶやいたり、晴れやかな様子で一年の最初の朝を過ごした。
ことしも、戦国時代の鉄砲集団・雑賀衆でまちの活性化に取り組む「孫市の会」が甲冑(かっちゅう)姿で登城し、天守閣前広場で来場者との記念撮影に応じ、人気を集めた。
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