心に寄り添う救護を 日赤の医師ら第3班石川へ

能登半島地震の救護支援に向け、日赤和歌山医療センター(和歌山市小松原通)の医師ら8人の第3班が、石川県輪島市に派遣されることになり、17日、同センターを出発した。現地活動と移動の計5日間の予定で、21日に戻る。

第3班は医師1人、看護師4人、薬剤師1人、ロジスティックス(事務調整員)2人。避難所での救護活動や、巡回診療に必要な調査と診療を行う予定。救護班医療資機材セットや救護班医薬品セット、新型コロナウイルス&インフルエンザ検査キットなどの感染対策用品、衛星電話などを搬送、携帯する。

出発式で山下幸孝院長らが激励。4日から9日まで現地で医療救護活動の統括、調整などを行った、院長補佐兼医療社会事業部長の中大輔医師が、「今の段階で、輪島で求められている物をしっかり情報収集してきてほしい。輪島市は年齢分布も高齢化も和歌山と似ている。(南海トラフ大地震の)近い将来を見据えて和歌山全体で何をすべきか考えるために、フィードバックしてほしい」と激励した。

今回チームリーダーを務める、同センター救急科・集中治療部の山下純平医師(27)は、「状況をしっかり把握し、ニーズに合ったことをできるだけしたい。人と人のつながりを大切に、お話をするなど人々の心に寄り添いたい」と話した。

 

あいさつする山下医師(左から5人目)ら