強盗に備え初訓練 すき家秋月店
警察官に犯人の特徴を伝える従業員
昨年から大手牛丼チェーン「すき家」を狙った強盗事件が全国で多発していることを受けて、すき家を運営する㈱ゼンショーと県警は17日、和歌山市秋月のすき家和歌山秋月店で市内初の強盗訓練を行った。同店と周辺店舗の従業員23人が、強盗発生時の対応を訓練した。
訓練は、営業中に刃物と拳銃を持った2人組の強盗が押し入り、従業員2人を脅して現金を奪い逃走するという想定で実施。犯人逃走後、従業員は駆け付けた警察官に犯人の特徴を伝えた。
また防犯ブザーの使用についてや、実際にカラーボールを投げて飛び散った染料の状況などを確認した。
同社の森芳仁主任(48)は「訓練を通して従業員たちに緊張感を持ってもらいたい」。県警本部の友渕淳警部は「24時間営業の店は深夜が狙われやすい。日頃から防犯の意識を高めることが必要」と話していた。
ことし、すき家を狙った強盗は全国で23件発生(9月末現在)。昨年は78件発生しており、同社では夜間の従業員の複数人体制や、ワイヤレス非常ボタンの装備などの防犯体制を整えている。
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