華岡青洲の手術道具 和工生が複製へ
複製作業に取り組む生徒ら
江戸時代、世界で初めて全身麻酔による乳がん摘出手術を成功させた華岡青洲が考案の手術道具の複製作業に県立和歌山工業高校産業デザイン科の3年生男女7人が挑戦。課題研究の一環として、作成に取り組んでいる。
複製するのは、手術用のコロンメスと刃の手前の部分を折り曲げたバヨネット型剪刀(はさみ)。実物は、紀の川市西野山の青洲の里で展示しているが、鉄製品のため劣化が懸念され、ことし5月、医聖華岡青洲顕彰会が仏像の複製作成などを手掛けたことのある同科に依頼した。
依頼を受けた同科は、事前に粘土で寸法取りや型取りを実施。9月27日には実物を見ながら細かい部分をチェックし、鉄をバーナーで加熱したり工具を使って伸ばしたりして、刃の部分を薄く仕上げるなどの作業に当たった。
今後は細部を整え、年内の完成を目指すという。完成した複製品は青洲の里に納品、展示される。
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