アサリからまひ性貝毒 和歌浦湾での採取自粛を
県は1日、和歌山市の片男波のアサリから水産庁の自主規制値を超えるまひ性貝毒が検出されたと発表した。県は地元の和歌川漁協や県民に、和歌浦湾で二枚貝を採取しないよう呼び掛けている。
県資源管理課によると、まひ性貝毒は、毒素を持った植物プランクトンを二枚貝が食べることにより毒が体内に蓄積された状態で、二枚貝に特有のもの。今回調査したアサリは4月28日に採取し、1㌘当たり4マウスユニット(MU)の自主規制値の2倍以上となる8・6MUの貝毒を検出した。体重60㌔の人がむき身で250個以上食べると致死量に至る計算となる。
県は12日にも片男波のアサリの貝毒検査を行う。1週間ごとの検査で3回連続して規制値を下回れば、自主規制の呼び掛けを解除する。
片男波では21年から潮干狩りを中止しているが、ツメタガイやエイによる食害で資源量が減ったことによるもので、同漁協が回復への努力を続けている。
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