党勢回復を訴え 民主・枝野幹事長
民主党県連の定期大会が5日、和歌山市のプラザホープで開かれ、役員改選で代表に岸本周平衆院議員、幹事長に浦口高典県議らを再選した。党本部から、先月就任した枝野幸男幹事長が最初の地方遊説で出席し、来春の統一地方選に向けて党勢の回復などを呼び掛けた。
大会では、今期の活動方針や予算などを承認。来年4月に予定される統一地方選の予定候補を発表し、県議選では和歌山市選挙区で浦口氏を公認、長坂隆司氏を推薦、和歌山市議選で山本忠相、永野裕久両氏を公認する。いずれも現職で、新人の公認・推薦はなかった。
あいさつした岸本代表は、下野以来の厳しい党勢に触れた上で「うつむいている時は終わった」とし、安倍政権について「与党の国会運営は乱暴さが目立ち、国民の声を聞こうとする姿勢がゆるい」などと指摘。「市民の力を尊重する政府に生まれ変わらせなければならない」と述べ、党勢回復への支援を呼び掛けた。
枝野幹事長は講演で、日本社会の持ち味である「分厚い中間層」と「地方の多様性」が崩れつつあるとし、安倍政権の「強い者をさらに強くする政策」ではその持ち味を守れず、格差の拡大や東京一極集中がさらに進むと主張。若い世代が子育てをできる収入や、年金などの安定を図ることが遠回りでも重要であり、政権時代の民主党は、そのことを国民に説明し、理解してもらう努力が足りなかったと反省を交えて振り返った。
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