古民家に現代アート 山﨑邸で9人の作品展
大正6年築の貴重な近代和風建築、紀の川市粉河の山﨑邸で25日まで、現代アート作家9人によるアート展「古民家山﨑邸と9つの表現」が開かれている。
国内外で活躍する和歌山市の現代美術家で、和歌山信愛女子短期大学講師の岡﨑ゆみこさん(72)が県内外の作家に呼び掛け、今回で3回目となる展示会。長年無人だった同邸の活用に伴い、2013年にこけら落としとして初開催した。
邸内1、2階の16カ所に約30点の作品を展示。9人の作家が廊下や洗面所、和室など、それぞれが気に入った場所を選び、その空間をうまく利用して作品を展示している。種類は大きいもので300号の絵画をはじめ、彫刻、立体、インスタレーションとさまざま。折り上げ格天井の座敷には、麦の郷就労継続支援事業所ポズックのメンバーや社会福祉法人桃郷の児童から高校生までが描いた絵や書も飾られている。
岡﨑さんは「『表現』が生きる力に、作家と障害のある人との共通点になれば。歴史ある建物と自然の光との融合を楽しんでもらいたい」と話している。
アート展は午前11時から午後4時まで。問い合わせは邸内の創カフェ(℡0736・60・8233)。
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