三十三所の特別拝観 粉河寺や紀三井寺で
近畿2府4県と岐阜県にまたがる西国三十三所観音霊場の草創1300年を記念した春の特別拝観が県内3カ所の札所で行われている。
日本最古の巡礼所33寺院で構成する「西国三十三所札所会」(会長=鷲尾遍隆・石山寺座主)が実施する記念事業の一環で、3月から近畿2府3県の21寺院で特別拝観を開催。普段は公開されない本尊や秘仏などを見ることができる。
第三番札所、紀の川市の粉河寺(逸木盛俊管長)では25日朝、本堂西側の重要文化財・千手堂の本尊「千手観音立像」の開帳法要が行われた。開帳は9年ぶり。千手堂は宝暦10年(1760)の建立で、堂内壇上に造り付けられた厨子と本尊両脇の厨子には、紀州徳川家歴代藩主らの位牌が安置されている。中央に安置の千手観音立像はヒノキの寄木造で、全高127・5㌢。着衣には截金(きりかね)文様が施されている。
法要には約20人が参列。本尊が開帳され、散華や観音経一巻が唱えられた。逸木管長は「めったにない機会。観音様の功徳を積んでもらえれば」と拝観を呼び掛けている。
開帳時間は午前9時から午後4時まで。拝観料は700円。県内の特別拝観は5月7日まで実施され、第二番札所の紀三井寺では、本堂内陣を特別公開している(4月15日以降は土日祝日のみ)。
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