やり投げエースが登板 高校野球始球式
13日に始まった第99回高校野球選手権和歌山大会の開幕試合では、女子やり投げの和歌山北高校3年、長麻尋さん(17)がマウンドに立った。6月から練習を積んで臨んだが、ボールは打者の前でワンバウンド。「力んでしまって、悔しい」と苦笑いだった。
長さんは小学1年生で野球を始め、6年生で地元クラブのエースに。中学校からは陸上に打ち込み、昨年の全国高校総体では同種目で2年生ながら優勝。同学年では歴代最高の56㍍48を打ち立てるなど、東京五輪の出場に期待が膨らんでいる。
この日のために、甲子園の出場経験がある父・正人さんと自宅前や公園で練習したという長さん。智弁和歌山で主将を務めた駒澤大学3年の兄・壱成さんからは、無料通信アプリLINEで肩を気遣う内容の連絡があったという。
思い描いたコースではなかったが、力のある速球に会場は拍手で包まれた。小学6年生以来となったマウンドを「やり投げとは違ってコントロールするのが難しかった」と振り返る長さん。同世代の球児に向け「甲子園を目指して精いっぱい頑張ってほしい」とエールを送った。
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