甲子園最多勝記録64に 髙島監督「長かった」
髙嶋仁監督は甲子園通算最多勝利記録を64に更新。3塁側アルプスにあいさつを済ませベンチへと引き返す際、捕手・蔵野からウイニングボールを受け取った。久々の勝利者監督インタビュー席に立った指揮官は「何十年ぶりかと思った。長かった」と6年ぶりの勝利を喜んだ。
最近の甲子園ではビハインドを跳ね返すような試合ができず、2年前の夏は初出場校を相手に7失策で自滅。かつて甲子園を沸かせた「強打」のイメージは薄れていた。
だがこの試合ではその姿をほうふつとさせた。序盤こそ興南の先発・宮城を打ちあぐねたが、2巡目に入ると徐々にタイミングを合わせ始めた。6点を先行されるも「強引に引っ張るな」の指示通り、直後に2点を返上。「あれは大きかった。打つやつが打つとチームに活気を与える」と指揮官もたたえる林の本塁打で2点差にまで詰めると、冨田の本塁打で追い付いた。
試合前のロースコア予想も、ふたを開けてみると計15得点の打撃戦に。「点の取り合いになったら勝たんと。次の試合は大変やけど」と、力強くも笑顔で話した。
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