紀三井寺で消防訓練 文化財防火デー
放水する消防署員ら
26日の文化財防火デーに合わせ、 和歌山市消防局は25日、 同市紀三井寺の紀三井寺護国院境内で総合消防訓練を行った。 消防局の署員や市消防団名草分団、 同寺の職員や世話人などで構成する自衛消防隊約60人が参加し、 放水訓練などを実施した。
同寺は、 多宝塔や楼門など3棟、 附棟札1枚が国指定文化財となっている。 昭和40年代ごろまでは、 名草山の入山が自由だったため、 たびたび山火事に見舞われたが、 建物に類焼することはなかったという。 同寺での総合消防訓練は平成19年1月以来。
訓練は、 松下講堂厨房(ちゅうぼう)から出火したと想定。 自衛消防隊の初期消火訓練や宝物搬送訓練などが行われた。 前田孝道貫首(85)は 「ありがたいです。 寺としては本当に心強い」と話していた。
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