第8回孫市まつり盛況

第8回孫市まつり
迫力の火縄銃の演武

 戦国時代の鉄砲集団・雑賀衆を率いた雑賀孫市をテーマとする 「第8回孫市まつり」 (孫市の会主催)が25日、和歌山市の本願寺鷺森別院周辺で開かれた。 雑賀衆の武者行列や火縄銃の演武、野外劇など多彩なイベントでにぎわった。

 今回は 「孫市魂見せちゃるでぇ~紀州雑賀から日本復活へ~」 をテーマに、 和歌山市から元気を発信しようと、 昨年の紀伊半島豪雨水害の復興支援の募金活動なども行われた。
 オープニングには県内外のゆるキャラたちが集合し、 熊本の 「くまモン」、 大阪・新世界の 「くしたん」 などが孫市のキャラ 「まごりん」 や 「吉宗くん」 「きいちゃん」 ら和歌山のキャラと並び、 会場を沸かせた。

 武者行列が同院に到着する頃には来場者もさらに増加。 黒潮躍虎太鼓の和太鼓に合わせて火縄銃が火を噴き、 ごう音をとどろかせた。

 会場では、 紀州の山海の幸をたっぷり使った 「孫市鍋」 の振る舞い、 飲食物や孫市グッズの販売などがあり大盛況。 太田宏一・市立博物館主任学芸員の講演、 森教二さんによるマジックショーなども行われた。

 祭りの終盤には、 映画 『ラストサムライ』 に出演の俳優・リー村上さんらによる野外劇 「歴史に封印されし戦国最強の男たち」 が上演され、 迫力ある戦いのドラマに来場者は見入っていた。

 孫市の会の森下幸生会長(56)は 「いろいろな楽しさを詰め込んだ祭り。 年々、 多くの皆さんに来てもらってうれしい」 と話していた。

 有田市から2年続けて訪れた会社員、 長尾夕さん(25)は 「鉄砲の演武が素晴らしい。 昔の人々を驚かせた戦(いくさ)の音を体験できてよかった」 と祭りを楽しんでいた。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧