貴志が全国切符 スポ少軟式野球決勝 和歌山市


全国大会出場を決めた貴志ナイン(保護者と共に)

 第45回和歌山市スポーツ少年団軟式野球大会の決勝が12日、 北出島の市民球場で行われ、 貴志が2年ぶり10回目の優勝と、 3年連続で全日本都市対抗少年野球淡路島大会の出場を決めた。 逆転逆転のシーソーゲームとなった和佐との決勝は5回、 1点を追う貴志がスクイズ失敗の後、 木谷が左中間を破る2点本塁打で再び逆転。 1点のリードを榎本、 樋尻の零封リレーで守り切り、 今季初の金メダルに輝いた。しんぽう写真館はこちらから

◇準決勝
和佐
00000101
00000000
西脇

楠見
10400005
00001315
貴志
※貴志の抽選勝ち

◇決勝
和佐
10002003
020020×4
貴志
 初戦からともに厳しい試合を勝ち抜いてきた両チームの対戦は、 貴志・坂本、 和佐・南出の先発マウンドで幕を開けた。 初回に1点を先制された貴志は2回、 2死2、 3塁から阿田木の飛球を相手野手が目測を誤り、 2点を挙げ逆転に成功。 5回には、 再び逆転を許し1点を追う展開となったが、 連続4球で1死2、 3塁とした。 ここで同点狙いのスクイズを失敗。 3塁走者は生還ならず、 好機をなくしたかに見えたが、 打者木谷が奮起、 左中間を深々と破る豪快な打球は、 逆転の2点本塁打となり、 歓喜の輪が貴志ベンチに広がった。
1投手の1日の投球回数は7回までというルールがあり、 貴志は坂本の後、 榎本、 樋尻の両投手を小刻みな救援で起用。 最終回も2死1、 3塁から2回目のマウンドとなった樋尻が、 次打者を右ゴロに仕留め、 和佐の反撃を振り切った。
 初回に2死2塁から中筋の左中間を抜く3塁打で先制した和佐は、 5回にも1死2塁で中筋が右中間へ運ぶ2点本塁打で1点を勝ち越したが、 貴志打線の粘りにリードを守りきれなかった。
今大会の優勝チームには、 毎年8月に淡路島で開催される全日本都市対抗少年野球大会の出場権が贈られ、 2年前に同大会を制した貴志は昨年、 前回優勝チームとして招待されたのに続き3年連続の夢舞台となる。

 貴志が春季大会の市代表として県大会に出場するため、 和佐とともにスポ少県大会(6月8日、 海南海草地方)に出場する3位決定戦も、 紀伊グラウンドで行われ、 西脇が楠見を6―0で下し、 代表切符をつかんだ。

 貴志の西林監督は 「北支部大会、 春季大会といずれも準優勝で、 今度が3度目の正直だという気持ちで臨んだが、 子どもたちがよく頑張ってくれた。 2試合を抽選で勝ち上がり、 どんな状態でも諦めず、 粘り強く戦った結果が優勝につながった」 とし、 榎本主将は 「先制点を取られたけど、 勝ちたいという気持ちが僕たちの方が勝っていたから優勝できた。 淡路でも優勝目指して頑張る」 と新たな目標に闘志を燃やした。 貴志ナイン、 県大会出場の和佐、 西脇ナインは次の皆さん。

 《貴志》代表=久保泰史▽監督=西林昭二▽主将=榎本海聖▽選手=坂本翔太郎、 中西仁也、 中島統依、 黒岩誠、 内匠屋快都、 阿田木健介、 木谷豪起、 久保哲平、 石井星矢、 甘木優作、 尾嵜凛太郎、 樋尻勇希、 木村康生

県大会出場
 《和佐》代表=田村文一▽監督=中筋英登▽主将=松江玲征▽選手=南出椋生、 入江諒、 渡辺孝太郎、 河渕巧、 中筋勇登、 河渕稜、 木村仁希、 田嶋琉聖、 中村綱汰、 田嶋颯昇、 法岡宏汰
 《西脇》代表=出口昌紀▽監督=大久保主税▽主将=楠木心太▽選手=山本雄太、 西山賢吾、 森岡優斗、 西川永遠、 青木佑成、 小久保星音、 福田琉斗、 土永雅也、 吉良勇馬、 西本敬祐、 中村怜音

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