七曲市場 年末の買い出しピーク
買い物客でにぎわう市場
「うまいもん食べて新年迎えてよ~!」。市民の台所、和歌山市東長町の「七曲市場」(七曲商店街)では年末の買い出しが繁忙期を迎えている。毎年、繁忙期には一日で県内外から約3000人が訪れる同市場。同商店街協同組合によると、ことしは28~30日の3日間がピークという。
同市場には鮮魚や青果、精肉など約25店舗が並ぶ。昔ながらの対面販売で、「いらっしゃい! 買うて、買うて!」「もうちょい安くならんかー?」と、店員とお客の威勢のいいやり取りがなんとも絶妙だ。
小泉鮮魚店によると、ことしは北陸地方で続いたしけや、寒気の影響から魚の水揚げは少なく、全体的に1~2割程度、魚の値段が上がっているようだ。またことしはロシアでカニを禁漁しておりズワイガニが店に入りにくい状況。例年販売される生ズワイガニ5杯3500円に対して、国産5杯で1万円は超えるという。同店は「値は張るけど国産やから味は確かやで!」と声を張った。
買い物を楽しんでいた紀の川市桃山町の阪中照美さん(61)は「この市場に来ると一年の終わりを感じるわ~。イクラもカズノコも買うたし、おせちの準備しよ」と笑顔で話していた。
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