10月ごろオープンへ 場外馬券場

囲いで覆われ工事が進められている現場(ぶらくり丁)
囲いで覆われ工事が進められている現場(ぶらくり丁)

 和歌山市米谷町のぶらくり丁ブリスビル地下で設置が進んでいる兵庫県競馬組合場外馬券場計画に関し、当初は園田と姫路の両地方競馬場の馬券販売で運営するが、将来的には日本中央競馬会(JRA)の馬券販売も視野に入れていることが、同組合から委託を受ける設置事業者の㈱キャンターへの取材で17日までに分かった。同場外馬券場のオープンは10月前後の見通しが立ったという。

 同組合でのJRA馬券販売は昨年4月27日から、兵庫県三木市のDASHよかわが「J(JRA)―PLACEよかわ」として実施している。幅広い層に人気があるJRA馬券が販売されれば、より多くの来場が見込まれる。

 同場外馬券場に関しては昨年、和歌山西署との協議が完了し、同12月に同組合に対し農水省が設置許可を出した。現在の現場は、正面地下階段が囲いで覆われており中の様子を確認することはできない。同社関係者の話によると、内装は完成に近い状況で、今後機械を搬入していくという。同社関係者は「10月中旬から下旬ごろのオープンを目指している」と話している。

 同場外馬券場設置をめぐっては、「ぶらくり丁に人が訪れる機会になり活性化につながる」との推進派の意見と、周辺に学校施設が多数あることから「子どもたちの教育環境や治安も悪化する」などとする反対派との対立が現在も根強く残っている。

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