沖縄伝統の「紅型染」展 26日まで

沖縄の伝統的な染色技法「紅型(びんがた)染」の作品展が26日まで、和歌山市九番丁のギャラリーけまりで開かれている。

同市や海南市、大阪府貝塚市などの愛好者6人でつくる「彩友会」が企画。めでたい鳳凰(ほうおう)などの琉球文様を施した振り袖やスカーフ、タペストリーやバッグなど約100点が並んでいる。

紅型染とは型紙をもとに、溶かした岩絵の具の粉末をはけで何度も塗り込み、隈取りと呼ばれるアクセントを入れながら仕上げる。

花や鳥など身近な自然のモチーフが色鮮やかに細やかに染め上げられ、華やか。中には傘に染めたものなど、琉球の雰囲気とはまた違う、紅型のイメージを変えるようなモダンな作品もある。

同市鳴神の加藤芳栄さん(83)は「これほど美しく繊細なものをつくる手間がすごいですね。着物を着る機会が多いので、こういうのが着れればすてき」と笑顔。出品者の一人、森本光子さん(73)は「紅型を知らない方も多く、独特の色彩の魅力を楽しんでいただけたら」と話している。

午前11時から午後4時(最終日は3時)。問い合わせは同ギャラリー(℡073・432・3000)。

細やかな技術が光る作品

細やかな技術が光る作品

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