農園レストラン来月開店 ぶらくり丁

 四季折々の農産物を提供する農園レストラン「石窯ポポロ」が2月8日、和歌山市本町のぶらくり丁商店街内にオープンする。中心市街地活性化などを目指し、子どもの農業体験や農業支援に取り組む「NPO法人にこにこのうえん」(同市府中、吉川誠人理事長)が運営。吉川理事長(39)は「和歌山の農業を支えていくとともに、中心市街地に人のにぎわいをつくることができれば」と話している。

 吉川理事長は昨年2月、遊休不動産の活用法などについて考える市主催の「リノベーションスクール」に参加。まちの有効利用について学び、5月には同商店街内の空き店舗を利用して、手作りの雑貨販売やピザ作り体験を提供する「ポポロハスマーケット」を初開催した。

 マーケットでのピザ作り体験では、にこにこのうえんの農園で収穫した有機野菜などを使用。多くの親子連れが訪れ、石窯で焼いたピザを楽しんでもらえたことから、「『農』と『まち』をつなげる」をテーマにレストランをオープンすることに決めた。

 レストランでは石窯料理をはじめ、農園や地元で採れた季節の農産物を使い、サラダやドリンクを提供。ランチ(午前11時~午後2時)、カフェ(午後2時~5時)、ディナー(午後5時~11時)の時間を設けて営業する。ランチには天然酵母で作ったパン、ディナーにはお酒に合うような薫製などをメニューに加えるという。

 オープンとなる8日は、今月から月1回開くことになったポポロハスマーケットも開催。吉川理事長は「ゆくゆくはマーケットでブースを設けた参加者が、空き店舗を利用して店を出してもらえるようになればうれしいですね。その第一弾として、石窯ポポロをオープンします。ぜひ、お越しください」と来店を呼び掛けている。

 同日はオープニングセレモニーが行われ、9日から通常営業となる。

「四季折々の農産物を楽しんで」と吉川理事長

「四季折々の農産物を楽しんで」と吉川理事長

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