海南で「わかもんサミット」始まる
郷土のご飯を食べながら、自分のまちを語る会「わかもんサミット海南」の第1回が先月、海南市黒江の黒江ぬりもの館で開かれ、まちづくりなどに取り組んでいる約20人が食事を交えながら郷土の魅力や課題について意見を交わした。今後、月1回開いていく予定で、次回は14日午後7時から、同市下津町大崎のげんき大崎館「かざまち」で開く。
年齢や業種を問わず、みんなでまちのことを語る交流の場をつくり、地域活性化などについて考えていこうと同市在住でエスプロジェクト代表の志場泰造さんが発案。若者が県外に就職するなど地元を離れていく傾向にあることから、地元の祭りや行事、伝統工芸の技術を引き継ぐことが困難にある現代について、多くの人の知恵を持ち寄って考えていこうとサミットを計画した。
第1回サミットには経営者や鍛冶職人、会社員などさまざまな業種の人が集まった。黒江ぬりもの館を運営する㈱黒江モダン代表取締役の池原弘貴さんがあいさつした後、出席者一人ひとり自己紹介。げんき大崎館「かざまち」がハモなどの地元食材を使った料理を振る舞い、出席者は海南の食を味わいながら「地元人が地元のことを知らなさすぎる」などの意見を交わしていた。
過疎化や空き家、若者の減少といった課題が取り巻く中、志場さんは「皆さんの取り組みを発信する場所になれば。『わかもん』は若い者ということだけではなく和歌山の者という意味を込めています。若い人たちに明るい未来をつないでいきたい。若い人たちが『どこもんよ』と聞かれた時に『わかもんよ』と答えられるように」と力を込めた。
サミットで決まった取り組みなどは「和歌山がんばる人応援サイト『わかもん』」(http://wakamon.com/)で紹介。「県内各地でサミットが開かれ、まちのことを語り合う機会が地域で増えていけばうれしいですね」と願いを込めた。
サミットへの参加などの問い合わせはエスプロジェクト(℡073・494・5103)。
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