住民ら企業に質問状 平井太陽光発電計画で
大規模な太陽光発電設備の建設が検討されている和歌山県和歌山市の平井周辺で、周辺住民による「楠見地区のメガソーラーを考える会」(小津原聡史・木津俊一共同代表)がこのほど発足。21日に実施事業者の和歌山太陽光合同会社(代表=高永俊SUNホールディングス代表)へ公開質問状を送った。
事業は平井から善明寺にかけて約66㌶の土地で、3万8500㌔㍗の発電を計画。住民らの計画反対の意志により同会が結成され、現地説明会や学習会を通して山林破壊の影響や盛土による地盤造成の危険について学んできた。
今回は地域住民と企業間のやり取りで済ませるだけでなく、広く問題を知ってもらおうと公開した。質問状では建設予定地一帯に中央構造線があることの危険性や、4万㌧の調整池では66㌶に降る雨を処理し切れないこと、同社撤退後の自然の回復など九つの問題点を指摘。回答は28日までとしている。
西川徹事務局長と萩田信吾事務局次長は「利益のために自然を壊して災害の危険をもたらすのはやめてほしい」と話した。
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