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「もっと聴きたい気持ちにさせるような演奏を」とアドバイスするブーニンさん |
世界中にブーニン現象を巻き起こしたロシア出身のピアニスト、 スタニスラフ・ブーニンによる 「県民文化会館開館40周年記念ピアノリサイタル」 がこのほど、和歌山市の県民文化会館大ホールで開かれ、 満席の約2000人の聴衆を魅了した (主催・県文化振興財団)。 また、 当日、 開演に先立ち公開ピアノレッスンが同ホールで行われた。
世界的に活躍している著名な演奏家から直接ピアノ指導を受けることで、 よりピアノの魅力や表現力を高めようとするのがねらいで、 中学2年から高校1年生までの3人が出演した。
ブーニンさんが温かいまなざしで見守る中、 最初は緊張気味だった生徒らも次第に伸び伸びと演奏するようになった。 「退屈させないように、 常に興味を抱かせるような演奏を心掛けること」、 「強い音、 弱い音は、 あなたの体で覚えるように訓練しなさい」、 「決して慌てないで、 まず手を鍵盤の上に準備してから弾くこと。 響きの色をどんな時も考えましょう」 とブーニンさんは手本を示しながら、 一人一人熱心にアドバイスした。
シューマンの 「幻想小曲集」 を弾いて、 「現在に通用する解釈で、 素晴らしい演奏。 さまざまなp (ピアノ=弱く弾く) の違いを、 とても上手に表現していますね」 と講評された日高町立日高中学校2年の宮下ちひろさんは、 「ブーニン先生のレッスンをとても楽しみにしていました。 教えていただいたことをしっかりと身につけて、 心の伝わるピアニストを目指します」 とうれしそうに笑顔で話していた。
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