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青やピンクが美しい「たどり着いた町」左と「HOTELDEVILLE」の前で |
子どものころ誰もが使ったことのある「パステルクレヨン」。このパステルクレヨン=こどもの画材というイメージを覆したいと、和歌山市湊通丁北の洋画家・土井久幸さん(34)が7月14日から、パステルクレヨン画展「フランスの情景」を同市内で開く。土井さんは、「パステルクレヨンでここまでできるということを見てもらいたい。そして大人の方にも子どもさんにも楽しんでもらい、絵画を身近に感じていただけたら」と話している。
土井さんは独立美術協会準会員で県美術家協会会員。モノクロームの重く緊張感ある油絵で、平成13年に和歌山市展市長賞、17年県展知事賞、同年関西独立賞を受賞。その後も関西独立新人賞、全関西美術展読売テレビ賞、独立展奨励賞、同新人賞、同佳作賞などを受賞している。
そんな土井さんが本格的なパステルクレヨン画と出合って衝撃を受けたのは6年前。油絵や水彩、アクリル、パステルなどと同じ本格的な描画材料だと初めて気付き、パステルクレヨンの新しい可能性を模索してきた。
「筆やナイフなどの道具を介さずに直接描けるから、子どもが泥遊びをするように今思ったことをすぐ表現できること」「油絵でやってきた技法が全てできる上、柔らかい表現、希薄な表現もできること」が魅力という。
展示するのは、2年前に訪れたフランスの風景や人物を描いた30点余り。サイズは100号の大作から小品まで。スケッチ風のもの、物語性のあるもの、抽象的なものとさまざまで、ゴッホや佐伯祐三が描いた建物もある。
土井さんは「パステルクレヨンのみで絵画として描く人は全国でも少ない。和歌山では多分僕だけと思います。いろんな技法と幅広い表現を見ていただきたい」と話している。
同展は7月14日から18日、同市広道のギャラリーTBで。午前10時から午後5時(15日のみ7時半)まで。問い合わせは土井さん(TEL073・460・5521)。
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