向陽、開智が英国で2週間合同研修


研修に参加した中高生たち (先月29日、 大英博物館前で撮影)

 県立向陽中学校・高校(和歌山市太田、川恒弘校長) と私立開智中学校・高校(同市直川、近藤信隆校長) は合同研修で、 先月20日から今月3日までの2週間、 英国の名門校 「ダートフォードグラマースクール」(中等教育学校)を訪れた。 同研修はNPO法人日本国際交流振興会和歌山支部・和歌山国際交流振興会 (薮添泰弘代表) が協力し、 本年度で3回目。 29人が参加した。 生徒たちに研修を振り返ってもらった。

 同研修は外国の文化を知り、 外国語を学ぶのが目的。 期間中はホームステイし、 同スクールで英語の授業を受けたり、 オックスフォード大学などの名門校を見学したりした。

 平成22年度に同スクールと姉妹校となった向陽は高校生11人が参加。 2年の西川ゆうさん (17) は海外で刺激を受けたいと、 中垣有紀子さん (同) は外国に憧れて参加を希望した。 リスニングの授業では自校で聞いたCDとの差を歴然と感じ、 より頑張ろうと授業に積極的になれたという。

 また、 ホームステイ先のホストファミリーの温かさや大らかさに感動。 2人は 「景色がきれいでみんなフレンドリー。 国際結婚して向こうに住みたいです」 とにっこり。

 同スクールと交流を続けている開智は中高生18人が参加。 高校2年の谷口大育君 (同) はもっと英語を学ぶ機会を増やそうと、 同年の和田紗夜さん (同) は会話の上達と異文化体験のためにと希望した。

 授業について2人は以前同校で習った問題が出たが、 授業は全て英語で行われたため、 日本で教わったものより難しく感じたという。

 ホームステイ先での思い出は色濃く残っている。 谷口君は 「少しだけど日常会話が話せるようになった」 と自信がついた。 和田さんは少しの会話しかできなかったというが、 身振り手振りを交え 「コミュニケーションが取れた」 と笑顔。 帰国を目前に控えた時には悲しくなり涙があふれた。 2週間はあっという間に過ぎ帰国後も、 フェイスブックなどのSNSを利用して、 連絡を取り合っている生徒もいるという。 西川さんと中垣さんは 「これからも長期間にわたって交流していきたい」。 谷口君と和田さんは 「行く前は英語を話せるか不安だったけど、 本当に短かった」 と話している。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧