鮮魚販売、ビアガーデン 白浜に新観光施設
完成予想図
海水浴や温泉など観光客でにぎわう白浜町に、7月下旬のオープンを目指し、漁業振興を目的とした新観光施設が建設されている。場所は白良浜海水浴場から南西に徒歩数分の湯崎漁港。地元漁師が水揚げした鮮魚や県内産の農産物も販売する。新たな観光スポットとして活性化に期待がかかっている。
施設は2階建てで、1階では鮮魚や県内農産物を販売する他、ダイバーが利用する休憩所と浴室なども完備。2階はレストランと食堂、屋上がビアガーデンになる予定。運営は地元漁業組合員らでつくる㈱フィッシャーマン(三栖敏一社長)が行う。
建物外観は、県内外の観光施設との差別化を図るため、米国カリフォルニア州の海岸地域建物を意識した洋風デザイン。用地は漁港の一部を埋め立てて確保した。施設と駐車場整備の事業費は合わせて17億円。半分は国からの漁村再生交付金を活用した。
湯崎地区は漁業が中心のまち。カツオの一本釣りやツメバイなどの採貝、ヒロメ、ヒジキなどの採藻が盛んという。一方で、漁港付近は消波ブロックで覆われ、親水性に乏しく、公園や駐車場も不足していることから、観光客が地区を素通りする状態だったという。
構想から20年以上の歳月を費やし悲願のオープンを迎える三栖社長(57)は、「県内外の観光客に新鮮な魚のおいしさをPRしていきたい」と意気込んでいる。
設計は㈱バウ建築企画設計事務所(松本好史社長)=和歌山市手平=、施工はサンライズ(平阪惠智子代表)=白浜町栄=
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