伊太祁󠄀曽神社などで SI和歌山と留学生交流

女性の地位向上や青少年支援などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山」(嶋田一代会長)は17日、和歌山市内で学ぶ外国人留学生たちと、和歌山電鐵貴志川線の沿線を周遊する交流会を開いた。伊太祁󠄀曽神社や大池遊園を訪れ、昼食やゲームを楽しむなど親睦を深めた。

SI和歌山は、和歌山と世界の交流を担う留学生たちと、県内の名所に出掛けたり、食事を共にしたりと交流を継続。今回は、和歌山大学と和歌山グローバルビジネスカレッジの留学生15人、引率者やSI和歌山の会員ら合わせて約40人が参加した。

和歌山駅に集合した参加者は、貴志川線で移動し、伊太祁󠄀曽神社を訪問。留学生は参拝前の手水の作法などを教わった後、奥重貴禰宜の案内を受けた。

奥禰宜は留学生に、同神社は日本に樹木を植えて回ったと伝えられる「五十猛命(いたけるのみこと)」を祭神とし、「木の国(紀の国)」の名前の由来となったこと、五十猛命が大国主神(おおくにぬしのかみ)の命を救った神話にちなみ、くぐると災難よけになるといわれる境内の「木の俣」などについて説明した。

留学生は二礼二拍手一礼の作法に従って本殿を参拝し、木の俣くぐりを体験。さらに、境内の山中にある井戸から湧く「いのちの水」を飲むなど、境内の由緒ある場所を歩いた。

和歌山大学で学ぶ中国からの留学生、楊薈菁(ヨウ・カイセイ)さん(20)は「日本でのお祈りの仕方を学び、いい体験になった」、宋佳怡(ソウ・カイ)さん(23)は「神社は京都の伏見稲荷に行ったことがあるが、伊太祁󠄀曽神社はとても静かな感じがする」と話していた。

一行は再び貴志川線で移動し、大池遊園のレストランで昼食やゲーム、合奏などで交流し、貴志駅ではニタマ駅長と対面し、写真撮影などを楽しんだ。

嶋田会長は「留学生の皆さんに日本の伝統や文化を学んでもらい、楽しんでもらえて良かった。それぞれの母国と日本の懸け橋となって、活躍してほしい」と話していた。

木の俣くぐりを体験する留学生

木の俣くぐりを体験する留学生

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