波乗り安全に 射箭頭八幡神社お守り人気

和歌山市本脇の射箭頭八幡神社(橋爪祥子宮司)が十数年前から製作・販売する「波乗りの安全祈願守りステッカー」が根強い人気を集めている。

同神社は、和歌山のサーフスポットとして有名な磯の浦からほど近く、同海水浴場の海開きでも神事を行っている。

同神社の権禰宜の志賀弘明さんが「神社とサーフィンに関係したものを作りたい」と、お守りステッカーを製作することに。

志賀さんと関わりのあった、全国で活躍するグラフィックデザイナーの長友啓典さん(2017年没)にデザインを依頼。水色を基調に、八幡神社の象徴である鳩をサーフボードに見立てた愛らしいイラストと波が描かれている。

丸い形(直径約7㌢)と、長方形(縦約12㌢×横約4㌢)の2パターンあり、長方形のものには、手書き風の文字で「射箭頭八幡神社 波乗り安全祈願」と印字されている。

同神社の御祭神は応神天皇、日本武命、息長足姫命。神功皇后(息長足姫命)が三韓遠征を終え、加太浦に着船の際、弓矢を射った。その矢が紀水門飽浦の下地尾に止まり、その地を訪ねた皇后が品陀太子(応神天皇)を鎮座させた。住民は弓弦で餅を切り、献上したことから地名を「糸切」と呼ぶようになった。戦の神とも知られており、勝負事や受験の前に祈願に訪れる人も多い。

ステッカーはサーフボードや車に貼ったり、財布に入れたりと形によって使い分けができる。志賀さんは「波乗りなどは、ご安全に楽しんでください」と話している。

お守りのステッカーを手に橋爪宮司

お守りのステッカーを手に橋爪宮司

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧