60周年事業に向けて 南方熊楠記念館がCF
南方熊楠記念館(和歌山県白浜町)は、2025年に迎える開館60周年記念事業に向けて、クラウドファンディング(CF)を募っている。
10月29日午後11時まで。当初、目標額は500万円としていたが、9月15日午後1時時点で683万1000円が集まっており、目標額を1000万円に引き上げて協力を求めている。支援コースは3000円から100万円まで、全18コース用意されている。返礼品はオリジナルTシャツやトートバッグ、世界一統のお酒など。
同館は和歌山市出身で博物学、生物学、民俗学者として知られる熊楠の功績を伝えようと1965年に開館。熊楠が収集した標本や、昭和天皇への御進講の際に着用したフロックコートなど貴重な資料を紹介し、国内外から観光客を迎えていたが、新型コロナの影響で来館者が減っているという。さらに、展示物の傷みが目立つようになり、同館では、劣化を防ぐための費用や企画展の開催に充てようと企画。CFを通じて熊楠の存在を改めて知ってもらう機会にもなればと願っている。
ことしは熊楠の没後80周年の節目でもあり、同館の垣誠館長は「熊楠の功績を後世に伝えていくために必要な資金。皆さんにご協力を頂きながら、晴れやかに60周年を迎えられれば」と協力を求めている。
CFサイト「レディーフォー」で募っている。問い合わせは同記念館(℡0739・42・2872)。
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