俵越山さんの書作品並ぶ 和歌山市民図書館

書家の俵越山(たわら・えつざん)さんの和歌山県内初となる作品展「俵越山美術館」が28日、和歌山市屏風丁の市民図書館2階で始まった。1月5日まで。

俵さんは「私の作品が飾ってある場所があるのなら、そこを俵越山美術館だと言い張りたい」との思いで、各地に〝美術館〟をオープンさせてきた。初日には俵さんが来場し、市民図書館の平井薫館長とテープカットを行うなど、華やかに祝った。

同展では、100点を超える自身の作品の中から「ツイッター書」と呼ぶ作品8点を厳選して展示。中には、同展のために書いたという和歌山弁の書「あがのことはあがでしよし」も展示されており、俵さんは「ぜひ和歌山の人に見に来てもらいたい」と来場を呼び掛けている。

その他、「初屁の出」など新春ならではのユニークな書もあり、各書の隣には、俵さんが一つひとつの書に込めた思いを記した解説が付く。目と心を引く書に添えられた解説には、どれも俵さんらしさが表れており、前向きな優しさがあふれている。

翌29日が60歳の誕生日という俵さんは、「還暦は子どもに戻ると聞くので、『初心忘れるでかならず』という書を目標に頑張っていきたい」と意気込み、「今後も県内の駅や公民館など公共の場で俵越山美術館を開ければ」と期待を込めた。

作品展の開催を記念して、同館1階の蔦屋書店では5日まで、俵越山日めくりカレンダー「心のざわつき」(1100円)を販売している。

午前9時~午後9時(最終日は4時)。問い合わせは同館(℡073・432・0010)。

 

平井館長㊧とテープカットで祝う俵さん

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