IR計画で住民が意見 県が2カ所で公聴会
和歌山県は、和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)に誘致を進めている「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の区域整備計画作成について、12日と13日、海南市と和歌山市で県民らから意見を聞く公聴会を開いた。
公聴会は「IR整備法」で実施が義務付けられており、事前に申し込んだ住民が公述人として賛成、反対それぞれの立場から1人5分間、意見を述べた。
13日に和歌山市の和歌山城ホールであった公聴会には、公述人20人、傍聴人32人が参加。反対派からは治安悪化やギャンブル依存症、資金計画の不透明さを問題視する声が目立ち、「計画案にはカジノによる負の経済効果は全く書かれていない」「信頼性の低い会社に事業を委ねるのは危険で無謀」などと意見が上がった。
賛成派からは「人口減少が進む和歌山で雇用の創出や交流人口の増加などが期待でき、計り知れない起爆剤になる」という歓迎の声や「アクセスの利便性を高めるために、公共交通の整備も視野に入れるべき」などの提案があった。
12日に海南市であった公聴会では7人が意見し、30人が傍聴した。
県は公聴会での意見を計画案に反映させ、4月28日までに国に提出する方針。
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