コロナ禍の避難所開設 和市職員ら訓練
5日の「世界津波の日」を前に、和歌山市は4日、同市土入の市民体育館で避難所開設や運営手順を確認する訓練を行った。
2020年から実施し、3回目。市内103カ所の避難所運営を担当する市の職員132人と、危機管理の職員19人が参加した。
大規模地震が発生し、すぐに避難所を開設するという設定でスタート。職員らは避難者受け付けスペースを設営し、新型コロナ対策としてサーマルカメラ、消毒液などを設置。避難者用スペースでは、クラスターを防止するため段ボールのパーテーションで区画分けし、段ボールベッドを設置。発熱がある人、新型コロナ感染の疑いがある人は入り口を分け、別室に簡易テントを用意した。
また、避難者の受け付けから、避難スペースに誘導するまでの一連の流れを確認した。
訓練に初めて参加した下水道建設課の北和弥さん(29)は「コロナの疑いがある人と一般の人の場所を分けるのが難しかった。この経験を生かしたい」、市民税課の猪岡桃子さん(25)は「段ボールベッドの組み立ては思ったより簡単だった。実際に災害が起こったときに役立つ訓練だった」と話した。
危機管理局総合防災課の瓜生田有三課長(52)は「他部局と連携して対応するので、コミュニケーションが取れるとよりスムーズになる。円滑な運営ができるよう毎年行っていきたい」と話した。
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