職業訓練の現場を公開 ポリテクセンター

公的職業訓練「ハロートレーニング」をより多くの人に知ってもらおうと、和歌山労働局は、ポリテクセンター和歌山(和歌山市園部)で、自治体や報道関係者に施設と訓練の現場を公開する「メディアツアー」を行った。

新聞社、各市町村の雇用対策担当の職員ら約20人が参加し、施設内を見学した。

ハロートレーニングは、離職者に対する早期再就職のための訓練や、中小企業などのものづくり分野の生産性向上のための在職者訓練を実施している。電気設備技術科、ビル管理技術科など六つの職業訓練コースがあり、現在、受講生は119人。専門技術を持った職業訓練指導員が、基礎から応用までじっくり教え、手厚い就職支援も行っている。

受講生の7割が女性という住環境計画科では、内装施工、配管の図面作成、住宅の設計・製図などを学び、設計アシスタントや住宅アドバイザー、コーディネーターなどを目指し、25歳から60歳の30人が通っている。

溶接加工科では、構造物の製作に不可欠な溶接・接合技術の関連知識、専門知識及び技能・技術を習得する。人手不足の業界でもあり、就職率は100%だという。

岩出市の安東梢さん(44)は事務職として働いていたが、同センターに見学に来て女性が活躍しているのを知り、思い切ってやってみようと受講を決めたという。「難しいけど、できたときの喜びがものすごく大きい。溶接の腕を磨いてクラフトやアート作品も作ってみたい」とやる気満々。

CAD・生産サポート技術科では、機械CADの技能・技術だけでなく、出荷検査、品質管理、原価計算などの生産実務に関する知識を身に付けて、製造業全般に幅広く就職することを目指している。

岩出市の男性(46)は、これまで契約社員として働いていたが、正社員を目指そうと受講。「未知の分野だったが自分に合っている。クラスメートは年齢がバラバラだけど同じ目的を持っているので話が合い楽しい」と笑顔。

電気設備技術科は屋内電気設備および防災設備の配線設計から施工、保守点検、管理業務に必要な技能と技術を習得する。

和歌山市の東山真里那さん(29)は、医療関係の仕事をしていたが、ものづくりに興味があり、新しいことにチャレンジしたいとの思いから受講している。「女性には難しいかもと思っていたが、やってみると楽しい」と話していた。

同センターの安蒜正明所長は、昨年度は315人が受講し、就職率は90・2%だといい、「受講期間の6カ月は長く感じるかもしれないが、就職が決まれば途中で退所することもできる。再就職の選択肢の一つとして、より多くの人にハロートレーニングやポリテクセンターを知ってもらい、受講してほしい」と呼びかけている。

問い合わせは同センター(℡073・461・1532)。

 

基礎から応用まで学ぶ受講生