20年ぶりに獅子頭公開 野上八幡宮で宝物展
金箔を施した獅子頭に見入る参拝者
紀美野町の野上八幡宮(薮洋平宮司)で宝物展が開かれ、県内最古と言われる獅子頭が人気を呼んでいる。6日まで。
江戸時代中期の元禄年間に奉納された祭礼(みこし渡御)の絵馬にも描かれている獅子で、約700年前の鎌倉時代から南北朝のころに唐人によって製作されたとされる。
紀州藩の初代藩主徳川頼宣が参拝の際、力強さと細部にわたる巧みな技に感銘を受けたという文献もあり、漆塗りの黄金色に輝く顔は目も口も大きく、木枠の背中には豪華なフェルトと馬の毛を飾り、渡御ではみこしの露払い役を務めた勇壮な面影を現在に伝えている。
昨年、県立博物館で展示されたが、八幡宮では20年ぶりのお披露目で、展示初日から氏子や大型連休を利用した帰省客でにぎわっている。午前9時から午後5時までとなっている。
詳しい問い合わせは同八幡宮(℡073・489・2162)へ。
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