加太で3年ぶり「えび祭」
神社を出発し、 神輿を担いで練り歩く男衆
和歌山市加太の加太春日神社(井関摩美子宮司)の例大祭 「えび祭」 (同実行委主催)が19日、 3年ぶりに復活した。 法被を着た男衆が大神輿(みこし)を担いで勇壮に練り歩き、 ことしは女性たちが歌って踊る 「加太恋」 も初参加して花を添えて、 朝から大勢の観衆でにぎわった。
えび祭は1600年代ごろ、 伊勢エビの漁期に合わせた豊漁祈願の神事として始まったとされている。 氏子らが力を合わせて祭りを継承してきたが、 近年では高齢化などに伴い、 人手不足で開催を取りやめることが多くなっていた。
神輿の担ぎ手によると、 約450㌔と大きな神輿を担ぐには少なくとも70人必要という。 昨年は準備を進める中、 東日本大震災の影響で自粛したが住民らは 「ことしこそは」 と他地区への協力もあおいできた。 神輿が立ち寄る 「御旅所」 を2カ所から1カ所にすることで何とか人数をそろえることができた。
お渡りは子どもや女性らの神輿に始まり、 続いて獅子舞、 最後尾に大神輿が連なった。 沿道に集まった約4000人からは歓声が沸き上がり、 練り歩く姿をカメラに収めていた。
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