和歌山県内水面漁連 カワウ対策を要望
内水面漁業の発展へ手を取り合う鶴保参議㊧、大杉会長㊥と下副知事
県内水面漁業協同組合連合会(大杉達代表理事会長)は、5日に和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で開かれた全国内水面漁連の近畿・北陸ブロック協議会で、鶴保庸介参議らにカワウ被害への支援や対策を要望した。
カワウは近年、生息数が拡大。アユへの食害を中心に内水面漁業だけでなく地域の環境、観光面に大きな被害を与えている。本県でも食害だけで年間の被害額は1億円以上。県内13の各河川漁協が毎年合わせて1000万円以上の費用をかけて駆除や対策を行っているが、漁協の負担が大きく事業の実施、拡大が困難な状況になっている。
協議会には9府県の10団体が参加し、開催県を代表して大杉会長が「協議会は私たちの意見や要望を国に届ける窓口であり、意見、情報交換の場。少しでも内水面漁業の未来に明るい兆しが見えるよう努力していこう」とあいさつ。懇談会で来賓の鶴保参議に要望書を提出した他、下宏副知事ら県へ支援を訴え、鶴保参議は「内水面漁業の発展へ協力したい」、下副知事も「まずは実態調査を進めてから検討していきたい」と話した。
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