徘徊高齢者の早期発見へ 紀の川市が登録呼び掛け

 紀の川市は認知症高齢者が行方不明になった場合、 事業所などの協力を得て早期発見につなげるために 「ほっと安心ネットワーク」 への登録を呼び掛けている。 必要な情報をあらかじめ登録しておくことで、 協力機関が行方不明者を発見した際に通知が可能となる。 市徘徊 (はいかい) 高齢者早期発見ネットワーク事業の一環。

 高齢介護課によると、 市内では認知症による行方不明者や徘徊が年々増加。 全国的には行方不明者の約20%が自分で帰宅しているが、 年間約900人が死亡または未発見という現状だという。

 協力機関は現在、 外回りの多い銀行や居宅介護支援事業所など市内を中心に67カ所ある。

 同ネットワークは同課で登録が可能で、 登録者が行方不明になった場合は同課から市役所各課や岩出署、 協力機関にファクスやメールで情報を提供。 登録者の所在が判明すれば同署に連絡が届き、 協力機関に同様の方法で保護確認の連絡が通知される。

 登録方法は登録者の写真を持参し、 同課で事前登録届に必要事項を記入する。 担当者は 「早期発見につなげるためにも登録を済ませてほしい」 と呼び掛けている。

 問い合わせは同課介護予防係 (℡0736・77・0980) へ。

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