文化財を次の世代に 紀州東照宮で消防訓練
一斉放水する消防隊員ら
昭和24年に奈良の法隆寺金堂壁画が火事で焼損したことを受けて定められた 「文化財防火デー」(26日)を前に24日、和歌山市和歌浦西の紀州東照宮(西川秀紀宮司)で消防訓練があった。
市消防局隊員、 消防団員ら56人が参加した。 同神社は、 唐門や楼門、 本殿などの建造物7棟が国の重要文化財に指定されている。
訓練では本殿付近から火災が発生したと想定。 神社の自衛消防隊員や地元消防団が初期消火に努めるとともに消防要請を行った。 駆け付けた消防隊員らは、 一段20㌢ほどある石段108段をホースを担いで駆け上がり、 ホースの連結や放水場所など消火活動の連携を確認した。
参加した神社関係者で自衛消防隊員の川原章二さん(73)は、「訓練を機にこれからも火事を起こさないように注意します」、西川宮司(67)は 「昔の人が守ってくれたお宮をこのままの形で、 次の世代に受け渡したいですね」 と気を引き締めていた。
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