新会社「東洋ライス」 雜賀社長が抱負
合併について会見する雜賀社長㊥
㈱東洋精米機製作所と関連会社トーヨーライス㈱(東京)が合併し、今月1日に誕生したコメに関する総合メーカー「東洋ライス㈱」。8日、和歌山本社(和歌山市黒田)で雜賀慶二社長らが記者会見し、「稲作の土作りから炊飯以後に至るまでコメに関わる総合メーカーは、世界にも例がない。日本の休耕田を生かし、コメ全般に関する新技術やノウハウを提供していきたい」と抱負を述べた。
両社で役員や社員の兼務が多くなっていたため、合併により効率化を図った。新会社は資本金1億円。東日本に銀座本社(旧トーヨーライス本社)、西日本に和歌山本社(旧東洋精米機本社)を置き、従業員数は合わせて170人となった。管理・機械部門は和歌山を中心とし、両本社で全国的な営業活動を展開していく。
新会社では、おいしいコメを作るための土作り事業▽金芽米に適した新品種「きんのめぐみ」の開発▽精米工場全体の効率化によるコストと環境負荷の削減などの事業を実施。
精米から炊飯後のノウハウを食堂や施設に提供する炊飯指導事業や、同社保有地(和歌山、大阪、三重、埼玉、福島)に総発電量1・9㍗(同社全事業所の使用電力の約2倍)のソーラーパネルを設置推進する発電事業、金芽米などの受託加工事業にも取り組む。
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