当落線上に9陣営か 紀の川市議選終盤
辻立ちでPRする候補者
紀の川市議選(定数22)はいよいよ終盤戦に突入した。前回のトップ当選者や一部の新人が上位を争う一方、9陣営が当落線上にいるとみられる。17日の投開票まであと2日。現職は最後の追い込みに気を引き締め、新人は浮動票の取り込みに奮闘している。
立候補者は現職17、新人9の計26人。投票率の低下を懸念し、各陣営は迫る開票の時に緊張感を隠し切れない様子だ。現職は活発な新人の動きを警戒。票の奪い合いは激化し、「まだまだ厳しい」とこぼす陣営も。前回上位当選の現職は、票の上積みは難しいと見ており、「現状維持できればいい」と話す。
定数削減などで1200~1300票になるとみられている当確ライン。支援組織や地区推薦のない無所属新人は、やはり苦戦を強いられているようだ。現職に劣る知名度は朝の辻立ちなどでPRする。地道な声掛けや引退票の取り込みなどで支持拡大を図っている。
前回上位当選の現職は、これまでの実績と根強い地元の支援を武器に、街宣車を中心とした活動で支持拡大を狙う。陣営によると、「家から出てきて握手をしてくれる有権者もいる」と好感触。前回の票数ほどは見込めないとしながらも「2000票は取りたい」と気を引き締める。
新人の中でも、公明党の新人は堅調な状況。前任者は前回の選挙で1700票以上を獲得しているのに加え、予想される投票率の低下で安全圏内か。地縁血縁の強味などを生かせば、上位当選も見えてくる。
13日現在の期日前投票者数は3340人。
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