震災支援のじゅうたん 和歌山市で展示会
イラン南西部で織られたギャッベ
収益金の一部を東日本大震災の被災地やユニセフに寄付することなどを目的として、イランの手織りじゅうたん200枚を展示した「アートギャッベ展」が6月1日まで、和歌山市下町の貴志タンスで開かれている。
ギャッベは、イラン南西部で生産されている伝統織物のじゅうたん。寄付は、同じゅうたんの卸売りや展示会を全国で企画するインテリアショップ「ボー・デコール」(本店・新潟市)が約10年前から開始。当初は、アフガニスタンの子どもに鉛筆などの文房具を贈っていたが、3年前から現在のルートで寄付を行っている。昨年は、全国で計700万円を寄付した。
素材のウールは、朝夕に気温差が30度ある高地の厳しい環境で育てられた羊から採取。60年、70年と長期に使える上質なものを使用している。デザインは、細かな図柄が多く、草木染めでカラフルに仕上げられている。下絵が存在しないため、同じイメージで生産を依頼しても織り手によって模様に変化が生じるので、1点物になるという。愛好者に人気が高い、ザクロ模様も展示されている。
じゅうたんの価格は、座布団サイズが1万円~。織りの細かさによっても価格が上下し、4畳半サイズで80万円ほど。貴志タンスの販売担当の西崎健士朗さん(28)は「アート性があって肌触りがいいギャッベの魅力を体感してください」と話している。
問い合わせは同店(℡073・422・0303)。
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