「戦争をさせない和歌山委員会」が発足
政府を厳しく批判した佐高さん
安倍政権が進めている集団的自衛権の行使容認に反対する人々らによる「戦争をさせない和歌山委員会」が6月29日、発足した。和歌山市北出島の県勤労福祉会館で開かれた設立総会には約200人が参加し、記念講演した評論家の佐高信さんは「戦争を起こさないことが政治家の役目。その出発点が失われている」と政府を批判した。
ことし3月、佐高さんや作家の大江健三郎さんらが結成した「戦争をさせない1000人委員会」は、全国に賛同者による「委員会」の立ち上げを呼び掛けており、和歌山委員会もこれに応える形で発足となった。
和歌山委員会は、市民団体の役員や弁護士ら10人が呼び掛け人。設立総会では「戦争への道を突き進む政府の暴走を阻止し、一人ひとりの平和に生き抜く権利を守り抜く」などを内容とするアピールを確認した。
佐高さんは「戦争は、突然、ある日、始まるのではないのです」と題して記念講演。「戦争を起こさないためにどうするか考え、動くのが政治家であり、起こった時にどうするかを考えるのは軍人」と述べ、有事に備えて集団的自衛権行使容認を目指すと説明する安倍首相の言動について「政治家ではない」と厳しい口調で批判した。
和歌山委員会に関する問い合わせは県平和フォーラム(℡073・425・4180)へ。
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