個展の収益こばと学園に寄贈 吉川さん
子どもたちのために役立ててもらおうと、和歌山市中之島の歯科技工士・吉川直樹さん(56)は14日、自身の創作人形展で販売したポストカードの収益5万円分の玩具などを、児童養護施設こばと学園(同市直川、森本祐司園長)に贈った。
吉川さんは3月、長年の趣味である創作人形の個展を市内で開催。人形を野外などで撮影したポストカードも制作し、会場で販売した。1週間に約700人が訪れるほどの盛況で、吉川さんの妻が民生委員をしていた際に同園の子どもとつながりがあったことから、寄付先に決めた。
子どもたちの希望により、砂場遊びのセットと「ドラえもん」や「アナと雪の女王」などのDVD数枚を贈ることに。この日、子どもたちは吉川さんから贈り物を受け取り、色鮮やかなダンプカーやスコップに「すごい」と大はしゃぎ。さっそく手に取って夢中で遊んでいた。
同園指導課長の山本真紀さんは「子どもたちは社会の皆さまに育てていただいており、大変ありがたい。支えてくれる人がいることや感謝の気持ちを子どもたちにも伝えたい」。吉川さんは「喜んでもらえてよかった。また次の作品展を開く時には、子どもたちにもぜひ人形を見てもらいたいです」と話していた。
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