路面電車の復活なるか 和歌山市が研究
将来的なまちの魅力アップの方法として和歌山市は、昭和46年3月まで「市電」として市内中心部を走っていた路面電車の復活について研究を始める。
地方創生の取り組みや市長期総合計画策定の検討に合わせ、将来の和歌山市を見据えた「夢のある政策研究」を行う取り組みの一環。
市電は、モータリゼーションによる自動車の急激な増加により、路面電車が渋滞の原因になったことや、利用者の減少で採算が合わなくなったことが廃止の原因となった。
一方で現在、自動車の増加に伴い、「環境負荷の小さい交通体系」「自動車の混雑緩和」「バリアフリー化された車両」などの観点から、地方都市などでかつての路面電車のような交通体系を見直す動きが広がり、中量輸送新交通システム「LRT(次世代型路面電車)」、「BRT(バス高速輸送システム)」などに注目が集まっている。
LRTは富山市などで、BRTは岐阜市などで導入され、生活交通のみならず、観光資源ともなっている。
市内での新交通システムの研究について尾花正啓市長は「観光資源としても期待されるLRTやBRTの導入の可能性や、小型輸送を担うバスと共存できるかなどについて検討を進めていきたい」と話している。
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