「自由画」の世界 新構造社和歌山支部
全国的な美術団体「新構造社」の和歌山支部(南出豊樹代表)による第55回展が13日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。
支部員25人が東京で開かれる新構造展に出品する作品をはじめ油彩やアクリル、水彩画を出品。小品から120号までの合計80点が並んでいる。
作品は臨場感のある那智の火祭り(扇祭り)や、余韻を残す抽象画、西遊記を題材にしたものなど多彩。12人のメンバーの第3回新構造東京巡回作品も紹介しており、画面をパッチワークのように区切って描く色面構成の絵を得意とする、中谷時男さんの作品も目を引いている。
支部員の出品作を対象にした審査では新構造社賞に、白い紙と草花をモチーフに独自の世界観を表現した三宅洋子さんの「超方景 蔦」が、知事賞に、時の流れを感じさせる濱口憲子さんの「時空(風化)」が選ばれている。
南出代表(85)は「自分の好きなものを表現する『自由画』の世界を、ぜひ皆さんに楽しんでもらいたい」と話している。午前9時半から午後5時(最終日は3時)まで。
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