常陸宮ご夫妻が来県 近代美術館など視察
紀の国わかやま国体の競技観覧などのため、常陸宮ご夫妻が9月29日に県内入り。30日には和歌山市吹上の県立博物館・近代美術館で、和歌山の歴史資料や地元作家の美術作品を鑑賞された。
常陸宮ご夫妻の来県は平成21年の「社団法人発明協会県支部創立60周年記念式典」などの臨席以来6年ぶりで、常陸宮さまは8度目、華子さまは7度目。
県立博物館では伊藤史朗館長、宮下和己県教育長が出迎え、集まった市民たちが「ようこそ和歌山へ」と歓迎の声を送ると、ご夫妻は穏やかに手を振って応じられた。
同館の竹中康彦学芸課課長(52)案内のもと、ご夫妻は同館の特別展「弘法大師と高野参詣」を熱心に鑑賞され、高野山はまだまだ新発見が多いという旨の説明に常陸宮さまは「今後も明らかになることがあるのでしょうね」などと話された。
隣接する近代美術館では企画展「ここだけの日本画」を鑑賞。奥村泰彦教育普及課課長(51)の解説で、川端龍子(りゅうし)や野長瀬晩花(のながせ・ばんか)など、和歌山出身の日本画家の作品にふれられた。
稗田一穂(ひえだ・かずほ)の、月明かりに照らされた那智の滝を描いた「幻想那智」の前では、華子さまが常陸宮さまに「月がきれいですね。ついこの間は満月でしたね」などと声を掛けられ、和やかに鑑賞された。
この日はその他、同市のつつじが丘テニスコートで国体テニス競技を観覧され、同日中に空路で帰京された。
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