再発防止へ研修 県職員のひき逃げ受け

県の副課長がひき逃げ容疑で逮捕されたことを受け、仁坂吉伸知事は4日の定例会見で、再発防止に向けた職員研修を実施することを明らかにした。

事件は10月31日未明、県土整備部総務課の男性副課長が和歌山市布引で歩行者の男性(57)を車ではねたにもかかわらず、その場から逃げたとされる。男性はその後、死亡した。

仁坂知事は「ご本人、遺族におわびしたい」とした上で、事件の本質的原因について、「予期せぬことが起こると頭が真っ白になり、別の良くない方向に走ってしまうのが人間。何に当たったかは別として車を止め、事故ならば警察に届け出ることが思い浮かばなかったのかなと思う」とした。

研修内容については、事故や業務などで予期せぬアクシデントが発生した際、慌てずに周りの協力などを得て解決するような対応の訓練を実施するという。

副課長が事故当時、休日出勤の帰りだった事実については、「国体もあって忙しく、(通常業務との)ダブルミッションをやってくれて大変だったと思うが、正当化はできない」とした。

定例会見で話す仁坂知事

定例会見で話す仁坂知事

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧